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『 カウンセリング & 伴走型ソーシャルサポート
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<よんなぁーよんなぁー日記>2024(令和6)年

2024(令和6)年1月・睦月

1月22日(月)
「声を上げる」ということの困難さ

 初めに、令和6年元旦に発生した能登半島地震によりお亡くなりになられた方とご家族に謹んでお悔やみを申し上げます。同時に、被災者された皆さまにお見舞い申し上げます。また、被災地で献身的な救援・復興活動に専念されております全ての方々に、只々深謝いたします。

 

 さて、今日は、「声を上げる」ということの困難さについて綴ってみたいと思います。

 ここでの声とは、自分自身のこころ深いところから沸き起こる叫びのことです。この叫びは、感覚(ドキドキする、ビクビクする、ザワザワする、ムカムカするなど)であり感情(うろたえる、不安になる、嫉妬する、哀しい、恥ずかしいなど)です。

 こうした感覚や感情に名前を与え、それを味わう(名付けた感覚や感情を十分に体験する)ということが程よくなされてきた場合、自らの声を自身がキャッチし、他者に率直に伝える(声を上げる)ことに困難さを感じ覚えることは少ないでしょう。

  しかし、少なからずの人たちは、「親や他者に、自身の感覚・感情を理解してもらう経験が乏しかった」「親がとても威圧的だった。怖かった」「気づいた時には、良い子でいることを身に付けていた」「学校での成功体験や肯定的に振り返られる体験が乏しかった。いじめを受けていた」「物心ついた時には、周囲と馴染めていなかった」「親やきょうだいが病気や障がいを抱えていた。自分自身が病気や障がいを抱えていた」「きょうだい関係が最悪だった」「経済的にとても困窮していた家庭で育った」などの過酷な環境を生き延びてきています。そこでは、生き延びるために、「自らの深層(こころ奥深い)の声(感覚や感情をキャッチし、味わい、他者に伝える言葉)」を麻痺させ(感じないようにする)、抑圧し(抑え込み)、排除し、切り離すなどし、『沸き起こる感覚や感情に名前を与え、それを味わう』との体験を回避し続けます。それにより、破局的な不安や恐怖などを一時的に避けられるからです。

  こうした回避方法は、永遠には続かないものです。いつしか、自分自身の奥深いこころが発する違和感や体が発する固い緊張感や重い倦怠感として、音を出し始めるからです。

 この音を、他者に伝わる言葉(「つたない言葉しか浮かばないが、なぜか安全な他者に、この不安感を話したいとの衝動が沸き起こって…」など)に変換し、「声を上げよう」とした途端…。「回避しろ!」との危険を知らせる信号が、深層から強烈に鳴り出すのです。具体的には、自らを呪縛していた「自罰感」「自責感」「恥辱感」などが、声を上げようとすること自体に急ブレーキを掛け猛烈に制止するのです。これらの「罪悪感」「自罰感」「恥辱感」などは、破局的な不安や恐怖などを一時的に避けてきた結果の『極めて心地悪い感覚』であり、悪いもので汚れているとのネガティブな自分像を成すものです。

  こうして、「声をあげる」ということ自体がとても困難になります。

  この困難さこそが、人の「生きづらさ」の正体の一つだと考えています。

 

*上述のような背景から、当相談室へお問い合わせの前後(「問い合わせる」という振る舞い自体に、とてつもなく大きな勇気とエネルギーを必要とするのです)に、沸き起こるネガティブな自分像(「罪悪感」「自罰感」「恥辱感」などに苛まれてしまう)に立ちすくんでしまい、身動きが取れなくなってしまう方も多いのです。より実感的には、決断がつかず、迷いや戸惑いの気持ちに揺れ立ちすくんでしまうのです(このこと自体、実は、至極自然なことです)。

 当相談室では、そうしたご相談者お一人おひとりの深層をも十分理解したカウンセリングとソーシャルサポートを提供し協働しております。

 ご安心して、お問い合わせくださいませ。

1月1日(元旦)
謹賀新年

謹賀新年

 旧年中は多くそして深き出会いをいただき、誠にありがとうございました(栃木県内はもとより、東は茨城県、西は愛知県、南は神奈川県、北は宮城県からご相談をいただきカウンセリングとソーシャルサポートを提供させていただきました)。

 本年もご相談者お一人おひとりの「より主体的で安全な暮らし(生活)」と「幸福追求とその権利(福祉)」の実現を、側面から支えつつ伴走・協働して参ります。

  本年も宜しくお願い申し上げます。

                            一般社団法人 福祉コラボちむぐくる

                            とちぎステップ家族相談室

                            室長 渡邉 厚司

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